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クエリ検索: "永田由紀"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 立瀬 剛志, 藤森 純子, 中森 義輝, 鏡森 定信, 大槻 千佳, 永田 勝太郎
    全人的医療
    2017年 16 巻 1 号 2-16
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2019/04/19
    ジャーナル フリー

    【目的】高齢化の真っただ中にある日本では,高齢者が元気で活躍できる社会の実現が謳われている.「高齢者が生きがいを持てる社会の実現」というスローガンのもと,推進される施策においては,これまで健康政策が扱ってこなかった自律性や主体性といったテーマがその要となる.我々はこうした社会の背景を踏まえ,2011年より高齢者の生きがい作りとそれを支える健康と生涯発達課題に着目し,「ケアウィル」研究を行ってきた.とりわけ第2の人生のスタート地点になる退職期に着目しサポートプログラムを実行した.【方法】今回のアクション・リサーチは退職期の支援プログラム設定という研究目的に沿って,1)プログラムの開発と実践,2)課題の抽出とフィードバック,3)評価という一連のプロセスにて行った.【結果】退職期支援プログラムとして開発されたケアウィル講座は,潜在的な意識や価値を形式知化するというプロセスを経て,目標再設定のプランを作成し,参加者同士で共有するという知識創造プロセスに沿って実施された.3回に亘る実践の検証から,退職によっておこる居場所や関係性の変化への対応を中心となる課題と位置付けると共に,実践からのフィードバックによって実存的健康への支援の重要性を認識し,それらに重点を置いたカリキュラムを構成した.プログラムの評価においては一般性自己効力感と生きがい感の向上が認められ,生きがい感の中でも「自己存在の意味」得点が上昇した.更に講座の受講前後で退職後の生活に向けた意欲が向上した.【結論】今回,3年間にわたる退職期支援のアクション・リサーチから,老後の豊かな暮らしに向けた意志を支援する「ケアウィルプログラム」の妥当性が評価された.そして何よりも退職期の支援ニーズに多く見られた実存的不安への実践的なプログラムとして一定の成果が得られた.これらの一連の研究プロセスによって,居場所や役割の移行を伴う退職を転機とした新たな人生の入り口にて,高齢期のより豊かな生活に向けた支援の重要性と有効な方法が確認された.

  • 小学校音楽における指導内容・方法
    遠藤 武夫
    日本教科教育学会誌
    2019年 42 巻 3 号 15-24
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/02/03
    ジャーナル フリー
    リコーダーは演奏者が自分の音感をもとに音高を作ることのできる作音楽器であり,純正律による純正な和音の響きを作ることができる。しかし,小学校音楽では運指や読譜の指導に重点が置かれ,作音楽器としての特性が活かされてこなかった。リコーダーの特性を活かして純正な和音の響きを作る能力を育成することは,児童の和音表現能力を向上させ,リコーダー以外の表現活動においても作り上げる音楽の質的向上に寄与するもので,有意義である。そこで,純正な和音の響きを作る能力を育成するリコーダー学習の在り方について研究することにした。本論文では,小学校段階における指導内容・方法の試案を作成し,3年,4年,6年で授業実践と検証を行った。4年次の長短3度音程の指導については課題が生じたが,他学年の指導内容・方法は純正な和音の響きを作る能力の育成に有用であることが明らかになった。
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