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クエリ検索: "江口のりこ"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 2018年度から2021年度に焦点を当てて
    石田 万実
    笑い学研究
    2023年 30 巻 35-50
    発行日: 2023/08/26
    公開日: 2024/03/05
    ジャーナル オープンアクセス
     人々の働き方やライフスタイルを変化させたCOVID-19の流行は、テレビが提供する笑いの内容にどのような影響を与えたのか、「人生」をテーマとするNHK総合の番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』を事例に分析、考察した。  分析の結果、コントの場面や登場人物の設定に流行前後で変化が見られ、仕事や家族に関連する描写の増加と店に関連する描写の減少は、「不要不急の外出の自粛」が呼びかけられた社会状況が映し出されていたほか、題材に「新しい生活様式」の影響が見られるコントが制作されていた。また、流行後の社会に生きる人々の心情や考え方が反映されたコントや、視聴者への力を合わせて乗り越えようというメッセージが込められたコントもあった。一方で、医療体制をはじめとする深刻な変化やコロナ禍における不安などのネガティブな感情を笑いにする傾向はみられなかった。番組はコントを通じて困難そのものではなく、社会や人々の心情を間接的に、笑いとともに描くことで視聴者を励ましたといえる。
  • ―「半沢直樹」を題材としたサーベイ実験より
    秦 正樹
    年報政治学
    2022年 73 巻 1 号 1_166-1_188
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/06/16
    ジャーナル フリー

     本稿は、ドラマにおける架空の政治劇の偶発的な視聴が、実際の政治空間に対する不信感に対して、なぜ・どの程度投影されるのかについて、ドラマ「半沢直樹」(第2クール)をテーマとしたサーベイ実験を通じて検証した。従来、テレビが有する政治的効果に関する研究は、政治報道など「政治性がある」ことを前提としたコンテンツを中心に検討が進められてきた。しかしこのような研究では、選択的接触などの問題があって、テレビ→政治的態度の明確な因果効果の検証はなされてこなかった。そこで本稿では、極めて高い視聴率を誇る「半沢直樹」において偶然に接触した政治家像が、現実の政治的空間にも影響を与えうるとの仮説を立てて、その検証を行った。実験結果より、「半沢直樹」で描かれる「悪い政治家」への接触は、現実の政治世界における政治家への不信感をも喚起していること、ただし政治的無関心層では、逆に「半沢直樹」の視聴が政治家への信頼感を高める効果を有することが明らかになった。

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