詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "沖縄外国語学校"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 大内 義徳
    日本英語教育史研究
    1995年 10 巻 83-110
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 土屋 誠
    日本サンゴ礁学会誌
    2009年 11 巻 1 号 1-6
    発行日: 2009/12/01
    公開日: 2010/08/07
    ジャーナル フリー
    日本サンゴ礁学会初代会長の山里 清先生が2009年2月13日に逝去された。体調を崩して入院されていたが,まもなく退院可能というお話を伺った矢先のことであり,あまりにも突然の悲報であった。
    私が初めて先生にお会いしたのは,西平前会長に連れられて琉球大学理学部付属瀬底臨海実験所の開所当時のセレモニ—に参加した時であった。とは言ってもその時はご挨拶した程度であったと記憶している。その後,東北大学理学部付属臨海実験所に勤務していた折,全国臨海臨湖実験所長会議で何度かお会いする機会に恵まれた。1983年に琉球大学に赴任した後は毎日のようにお話を伺うことが出来たので,30年以上にわたってご指導いただいたことになる。
    先生のサンゴ礁研究に関する情熱が溢れるほどのものであったことは誰もが知るところである。その分野の教育研究を中心とした琉球大学の国際化に向けた取り組みの数々は枚挙にいとまがない。英語で教育を行う留学生のための特別コ—スの設置に真っ先に手を挙げ,琉球大学でそのプログラムが開始されたのは1989年であった。全国に数多くある特別コ—ス(現在では名称が変更になっている)の中でも充実したコ—スであるという評価を得ていることは先生のご功績である。ご自身も積極的に留学生を受け入れられ,先生の研究室を卒業したメンバ—は現在各国でサンゴ礁研究に関わっている。
    先生が代表者となって採択された数々の科学研究費補助金による研究に分担者として参加させていただいた経験がある。海外ではタイと韓国での調査研究にご一緒させていただいた。タイのチュラロンコン大学との学術交流を開始された先生はシャム湾のサンゴ礁研究を企画され,活発な相互交流を進められた。これらの調査のヘルパ—として活躍した学生が,その後日本などで学位を取得し,さらにさまざま大学等において指導的立場で研究教育活動を継続していることを喜んでおられた。
    先生の国際的な活動に対する功績は,Ecole Pratique des Hautes Etudes(フランス高等教育研究院)から名誉博士号を,またタイ王国から勲章を授与されたこと,あるいは太平洋学術協会の名誉会員へ推挙されたことなどに如実に表れている。
    国際サンゴ礁シンポジウムの日本(あるいは沖縄)誘致に関する思いは極めて熱いものがあり,幾度となくお気持ちを聞かせていただいた。日本サンゴ礁学会の設立につながったこの誘致活動は,先生のお気持ちなくしてはあり得なかったものである。1996年,パナマで開催された第8回の国際サンゴ礁シンポジウムで次期開催地を決める会議があったが,私たちは準備不足を感じていたので立候補をしていなかった。休憩室の一角で私たちが今後の対応策を相談していた時,先生が「我々も今回立候補しよう。」と強くおっしゃったことに並々ならぬ決意を感じたものだった。その後,先生のご指導の下で準備を進め,日本サンゴ礁学会の設立,第10回国際サンゴ礁シンポジウム準備委員会の設立と歩を進めることが出来た。2000年,インドネシアのバリで開催された第9回の国際サンゴ礁シンポジウムでの誘致活動が成功し,次回開催地として沖縄が選ばれた時の喜びに満ちあふれた笑顔は忘れられない。
    日本サンゴ礁学会は,2004年に開催された第10回国際サンゴ礁シンポジウム(沖縄大会)の開催準備や運営を通して大きく成長し,発展を遂げた。先生が願っておられた,我が国のサンゴ礁研究の発展と若手の育成,美しいサンゴ礁の保全,日本サンゴ礁学会のさらなる発展に務めることが私たちの責務である。
    心からご冥福をお祈りいたします。
feedback
Top