この報告では山腹沿いの林道路線が横切る谷の流域面積の分布・谷間隔・道沿い流域の集水幅などに関する法則性を, 5,000分の1の地形図上の測定結果に基づいて検討した。ここでは谷として暗きょ・開きょ・橋りょう等の設置を必要とするものを,また道沿い流域として側溝・路面排水用の横断溝等の集水区域を想定している。
まず谷流域面積の度数分布図Fig. 2に基づいて, (1) 式で表わされる分布法則を見出し,次いでこの法則を根拠として,平均谷間隔
djを与える式 (3)
1, また道沿い流域の平均集水幅
Bjを与える式(4)
2等を誘導した。これらの理論式は,特に平均集水幅に関して,かなり良好な結果を与える (Table. 1参照)。
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