国立公文書館では、平成27年度から館へ移管が開始された、旧日本陸海軍の軍法会議に関する文書である「軍法会議関係文書」を保存し、利用に供している。同関係文書は、そのほとんどが判決内容を記載した「判決原本」であり、令和2年8月末現在において、館では1242冊保存している。本稿では、同関係文書に関する情報を整理し、利用者の利用のための参考とした。まず文書を作成した軍法会議の沿革を確認し、作成されていた文書の全体像を把握するために文書管理規程の変遷をたどり、その上で現在館が保存する資料群の特徴を整理した。最後に、同関係文書を利用する際のポイントをまとめた。
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