詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "淡い花色"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 小山 佳彦, 宇田 明
    園芸学会雑誌
    1994年 63 巻 1 号 203-209
    発行日: 1994年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    ステージIVで収穫したつぼみ切りカーネーションの開花環境について, 淡桃色の'ノラ'および赤色の'コーラル'を供試して, 温度, 照度, 開花液のショ糖濃度が開花後の品質に及ぼす影響について検討した.
    1.温度を20°, 25°, 30°Cで実験したところ, 温度が高くなるにつれて開花所要日数は短くなり, 品質保持期間が増加したが, 茎の基部に発現した褐変障害も大きくなった. しかし, 開花所要日数と品質保持期間を合計した採花後からの日数に一定の傾向はなかった. 花色は20°, 25°Cで自然の花色に近くなったが,30°CではL値の増加とa, b値の減少がみられ,
    淡い花色
    になった.
    2.照度を0.2,1,2,3klx連続照明で実験したところ, 花茎, 品質保持期間などには影響しなかったが, 花色に影響があらわれ, 'ノラ'が0.2~1klxの低照度で, 'コーラル'が2~3klxの高照度で自然の花色に近くなった.
    3.開花液のショ糖濃度が高くなるにつれて花径および品質保持期間が増大したが, 7%以上で葉とがく筒裂片先端部にしおれがみられた. また, ショ糖濃度が高くなると, L値が減少し, a, b値が増加し, 濃い花色になったが, 品種本来の花色に最も近かったのは, 3%区であった.
    4.以上のことより, つぼみ切りカーネーションを開花させるための最適環境は, 花色を中心に考えると,温度は20°~25°C, 照度は淡桃色系品種'ノラ'は0.2~1klx, 赤色系品種の'コーラル'は2~3klx, 開花液のショ糖濃度は3%であった.
feedback
Top