湯の山かもしか大橋は,渋滞の解消と災害時における住民や観光客の安全を確保するため,三重県三重郡菰野町湯の山地区から国道477号(旧鈴鹿スカイライン)に直接アクセスするバイパスとして計画された。当橋梁は主桁や橋脚の断面形状について比較検討することによりコスト縮減を図るとともに,高橋脚で急勾配となった張出施工においてコンクリートの物性値や橋脚の挙動計測結果を上げ越し管理に反映することで精度の高い高さ管理を実現した。本稿では湯の山かもしか大橋の概要と設計および工事の進捗途中に特質した事項について報告する。
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