乳児の言語能力を知る検査法を開発した.発語前言語能力の規定は自然言語の特性をふまえて, §1.言語状況の場の様子 (これは1) コミュニケーションの形成とii)場・状況・環境の理解・把握からなる), §2.象徴機能の発達, §3.言語表出<主に喃語の構音および機能的変化) の3側面から行った.次に各側面の発達過程を説明した.
検査の構成は47項目の検査項目からなる.この項目は, 先の発達過程で得られた指標を我々の経験から具体化したものである.
この検査を健常児281名に実施した結果得られたプロフィルを示した.
本検査作成の背景について言語発達の視点から若干の考察を加えた.
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