目的:看護学生が学習する生命倫理の内容から教材を調査することを目的とした。
方法:1学部内の看護と他学科(社会福祉,リハビリテーション,鍼灸スポーツ,口腔保健)で2011年から2015年の1,281名を対象とした。“いのちの尊さ”11項目と“患者のQOL”7項目について生命倫理受講後に回答した。データは『IBM SPSS Statistics 19』にて分散分析を行った。
結果:回答は865であった。看護と他学科の共通項目は“いのちの尊さ”の〔患者の思い〕,“患者のQOL”の〔患者の意思を尊重する〕であった。看護学生の関心は“いのちの尊さ”の〔死〕であった。“いのちの尊さ”の3項目(〔生きること〕〔生命の誕生〕〔家族の存在〕)と“患者のQOL”の3項目(〔周囲の支えがある〕〔家族の意思を尊重する〕〔その人にあった日常生活〕)の6項目は教材であると示された。
結論:看護と他学科の学生では生命倫理の関心の違いがみられた。
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