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クエリ検索: "熊本バス"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 全国の政令指定都市・中核市に対するアンケート調査に基づいて
    花積 優喜, 野澤 千絵
    都市計画報告集
    2024年 22 巻 4 号 725-730
    発行日: 2024/03/11
    公開日: 2024/03/11
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究では、民間の交通関連データや交通系ICカードデータに着目し、地域公共交通計画の策定や路線再編の検討におけるデータ活用の実態と課題を明らかにすることを目的に、全国の政令指定都市・中核市へのアンケート調査、及び交通系ICカードデータを活用する熊本市へのヒアリング調査を行った。その結果、既にデータ活用を行う自治体の68.6%が「説得力増強に寄与した」と回答しており、交通系ICカードデータは、交通事業者間の利害調整や交通需要の定量的分析・評価に一定の効果があった。その一方、全体では交通系ICカードデータの活用率は30%程度に留まっていた。その理由は、交通事業者から交通系ICカードデータ収集の困難性、データ活用のための人員や予算の確保の困難性などであった。よって、各都市圏で公共交通事業者が主体となりデータ提供のルールづくりや、自治体職員の専門知識やスキルのレベルに関係なく路線再編等の検討をデータに基づき行える体制づくりに対して支援策を充実することが必要である。

  • 溝上 章志, 藤見 俊夫, 平野 俊彦
    土木学会論文集D3(土木計画学)
    2012年 68 巻 2 号 105-116
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/05/18
    ジャーナル フリー
     近年モータリゼーションの進展に伴う自家用自動車の普及,少子化の進行による人口の減少等により,乗合バスの利用者数は全国的に減少傾向にある.熊本都市圏の路線バスの利用者数もこの20年間で半減している状況である.また,熊本市の補助金も増加傾向にあり,民間事業者,市交通局への補助金の合計は平成19年時点で約2億円となっている.このような中,熊本市は路線バスの利便性向上,採算性の向上,補助金の軽減のために熊本都市圏のバス路線網再編の検討を行っている.
     バス路線網再編の際には補助金交付方法の見直しが検討されており,本研究では,インセンティブ報酬を取り入れた補助金交付方法の提案とその評価を行い,インセンティブ報酬による補助金の軽減効果を測定する.
  • 〓谷 敏治
    地理科学
    2005年 60 巻 4 号 260-280
    発行日: 2005/10/28
    公開日: 2017/04/15
    ジャーナル フリー
    今日, 自家用車の普及とそれにともなう都市構造の変化によって, 多くの都市で中心市街地の衰退が危惧されている。その活性化対策が求められる中で, さらに環境問題やバリアフリー対策への関心の高まりをうけて, 各地で路面電車をはじめとする公共交通機関見直しの議論が行われている。その際, 具体的な公共交通機関の見直し策を検討するにあたっては, 設備面や制度面だけではなく, 公共交通機関が実際にどのように利用され, 都市交通の中でどのように位置づけられているか, またどのような問題を抱えているのかを正しく理解しておく必要がある。本稿ではこのような視点から, 熊本市電を対象として, 輸送パターンの特色や都市交通の中における位置づけ, 沿線住民の利用状況や熊本市電に対する評価について調査・分析を行った。その結果, 熊本市電は, 買い物目的や余暇活動の目的を中心に, 比較的高頻度に広く活用されていることが明らかになった。しかし, 沿線住民の利用頻度や熊本市電に対する評価には地域差がみられるとともに, 他の交通機関との競合や連携不足が明らかになった。このような状況を考慮し, 熊本市電をはじめとする公共交通機関を維持し, さらに活用していくためには, さしあたって駅・停留所設備や輸送機材などのハード面と, 運賃制度や運行方法などのソフト面の両面から, 各交通機関の連携を強化することが必要であるといえよう。
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