近年、地域の歴史的資源(建築物や景観、人物、文化)を再
評価し、それらを活用することで地域振興を図ろうとする取り
組みが各地で行われている。この取り組みは、地域内での愛着
や誇りの再認識の手段となるだけでなく、地域外の人々がその
地を訪れ、地域の人々と新たな交流をはじめるきっかけを提供
する場でもある。また、最近では藤沢市内の自転車道が整備さ
れ、レンタルサイクルの設置場所が増えてきた。そこで本研究では、「パブリックアート」の場所とデザインサーベイで巡った道順を整理し、藤沢市におけるパブリックアートの有効活用について提案する。しかし、56 箇所もあるパブリックアートの中には、木陰 に隠れている作品や汚れが目立つ作品もあった。今回は、地域振興として活用していくため、地域に合ったサイクリングコー スとウォーキングコースを提案した。しかし、これらを実現さ せるためには綺麗に保ちながら地域資源として活用していかな ければならない。今後はそのためにも、藤沢市に住んでいる市民に、市内に56ある魅力的な作品を気軽に見に行くことができるコースマップの制作を行っていきたい。
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