水利条件を一定にしたモデル水田 (慣行標準栽培区および裸地区) において, 除草剤クロメトキシニル, ベンチオカーブの土壌中および水田排出水申の挙動および消長を調査した.
クロメトキシニルは排出水中には最高4~6ppb検出され, ゆるやかに低下し60日後で0.1ppb検出された. 慣行標準栽培区, 裸地区ほぼ同じ濃度推移を示し, 両区の間には顕著な差は認められなかった. 水中濃度と土壌中の濃度の間には相関係数0.96の正の相関が認められた. ベンチオカーブは, 水中には最高380ppb検出され, 対数的に低下し散布後25~30日間検出された. 土壌中の半減期はクロメトキシニルが10~22日, ベンチオカーブは10~30日であった.
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