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クエリ検索: "相撲ファン" 書籍
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 国技の意匠・相撲字編
    下家 由起子
    山野研究紀要
    2010年 18 巻 50-65
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/10/26
    研究報告書・技術報告書 フリー
    現代に江戸時代の名残を残す、大相撲にまつわる文化は、知れば知るほど奥深く、興味深い。相撲という競技をより魅力的に見せるために磨きぬかれた工夫、知恵、技術、美意識が、ふんだんに盛り込まれているからである。私はこの大相撲にひかれ、これまで力士たちの日常生活に息づいているマゲと着物について研究してきた。次に、相撲界から世間に発信、そのイメージを形づくっているものとして私が注目したのが、番付を書くのに用いられている独特の肉太書体の「相撲字」である。歌舞伎の看板文字が、華やかで充実した役者の表情と舞台を見事に象徴しているように、相撲字は大相撲のイメージ表現に最適の文字となっている。もともと番付は江戸時代、大相撲興行の招き看板として始まったもので、力士名をランク順に並べて書したものである。そのうち木版刷りの印刷物となり、ポスター、チラシ的な力を発揮するようになり、現在に至っている。単に地位と出身地、名前しか書いていないものなのに、相撲の番付表は視覚的なインパクトが大きい。それはその墨黒々とした手書きの力強い文字の意匠からくるものである。やがて相撲字は、土俵周りではもちろん、さまざまな場面で用いられ、大相撲文化の公用字、いわば包装紙ともなっている。本稿は大相撲のタイプフェイスである相撲字の特徴と魅力を探り、その新たな活用法等について考究していく。
  • リー トンプソン
    スポーツ社会学研究
    2008年 16 巻 21-36
    発行日: 2008/03/20
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は、日本のスポーツメディアにおける「日本人種」言説を浮き彫りにすることである。
    2007年に、黒人選手の身体能力に対するステレオタイプを有害な神話として批判するホバマンの翻訳本が出た (Hoberman, 1997)。この本は、人種は生物学的なカテゴリーなのか社会的なカテゴリーなのかという、欧米における人種論争を起点としている。人種に関してホールは「言説的な立場」をとる。人種とは、人類の無限の多様性を整理するための言説上の概念である、という。
    深刻な人種問題を歴史的な背景に、欧米の人種論争は主に黒人を中心として展開されている。日本において人種が話題になる場合も、その欧米の論争を反映して黒人問題が中心になることは多い。そのため、日本において主流といえる人種言説は見逃されやすい。日本における主流の人種言説とは、外国人と区別した「日本人種」を想定する言説である。
    本稿では、ホールの「言説的な立場」から人種をとらえる。本稿の目的は、いくつかの事例を分析することによって日本のメディア、特にスポーツメディアにおける一つの主流の人種言説である「日本人種」言説を浮き彫りにすることである。
    書籍
    、広告、そしてテレビ中継、多様なメディアからの事例を取り上げる。テクストに登場するスポーツ種目は欧米発祥の陸上競技と日本古来の大相撲である。テクストの分析を通して、「外国人」を対照として日本人には共通した「身体特性」があるという人種的な考えを浮き彫りにする。そしてその人種が及ぶ範囲やそれが持つ意味などは、テクスト間、あるいは同じテクストのなかにも一定していないことを指摘する。
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