本研究は,高度医療機器を駆使したモニタリングのプロセスの中でクリティカルケア領域の達人看護師が大事にしている信念や態度について調査を行い,クリティカルケア看護におけるモニタリングの意味を明らかにすることを目的とした.急性・重症患者看護専門看護師5名に半構造化面接を実施し,Krippendorffの内容分析の手法を用いて分析した結果,【患者の快適性を推測しながら複雑な事象を解釈する】【看護師-患者の相互作用がクリティカルな状況に立ち向かう力を引き出す】【全人的にとらえた患者との関係性の中で生きる道を見通し伴走する】など7 つの意味が明らかとなった.
看護師
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患者の関係性
を構築する技術・態度と,看護師-患者の相互作用の結果は,クリティカルケア看護におけるケアリングの象徴の一つであり,クリティカルケア看護の卓越性を示す重要な要素であることが示唆された.
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