JR北海道が公表した「単独では維持することが困難な線区」の一つである、JR札沼線北海道医療大学~新十津川間は、 2020年5月に廃止、代替交通手段としてバスを運行することとなった。運行するバスのサービスレベルの検討が重要となるが、鉄道の方が優位な要因もあることから、いかにカバーするかが住民の合意形成で求められる。本研究は、プロスペクト理論を用いて、鉄道廃止代替バスのサービスレベルを評価することを目的とする。プロスペクト理論の価値関数を構築し、廃止前と比較してバス転換に伴う住民の不満の要因に対して、満足度が向上する要因をどの程度にすべきかを明らかにする。
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