1.高度免疫しにたウサギの抗体産生に対する 6-mercaptopurine riboside (6-MPR) の作用を 6-MP と比較検討した.2.抗原 (結晶ウシ血清アルブミン) を第1回注射後一定期間 6-MPR を与えた場合は, 6-MPR は血清抗体の産生を抑制する.そして第2回注射の前作後にかけて与えた場合は, 6-MPR はわずかに抗体合成を抑制する.この抑制作用は, 6-MPR を動物に投与中にのみ観察される.3.6-MPR は 6-MP よりも毒性が非常に少ないのに, 等 mole の 6-MP にくらべて免疫抑制作用がわずかに強い.4.血球凝集作用による抗体価は重層法より高いが, 平行して変動する.5.結晶ウシ血清アルブミンで生ずるアルトス反応も 6-MPR および6-MPで抑制される.
抄録全体を表示