私たちは、これまでに多くの災害を経験している。次に発生する災害に備えた防災・減災対策は最優先であるが、これまで起こった災害や災害から得られた教訓について目を向けることも必要である。本研究では、1995 年阪神・淡路大震災、1938 年阪神大水害を対象とし、未災者の参画による災害デジタルアーカイブ構築手法を提案した。被災者からの情報を効率的に収集するためのクラウドGIS を基盤としたデータ登録アプリケーションを開発することができた。また、未災者は、被災者から被災体験等様々な情報を知ることができた。本研究は、おもに時間の経過した災害における災害デジタルアーカイブ構築に貢献するものである。
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