筆者はこれまで地域デザインの観点から、地域資源を活かした暮らしの記録をテーマとして、映像を用いた地域の課題解決方法や表現手法を模索してきた。また研究活動の一環として和歌山大学観光学部の木川剛志教授と共に、街の記録の物語が多く描かれる
福井駅前短編映画祭
(1)の運営・イベント主催を2015年より8年続けてきた。その他に、同氏がディレクターを務める、日本国際観光映像祭(2)の運営にも携わってきた。
2023年度より九州大分にある日本文理大学で教鞭を取ることになり、鹿児島県与論町の観光資源を映像作家と共に探り観光映像を制作するプロジェクト「与論ファクトリー」のプロデューサーとして与論町役場と映像作家のコーディネートを担当した。 本研究では、観光映像のあり方としてクライアントニーズではなく、作り手の目線で地域の魅力を発見し、伝えることに主眼を置き、ファクトリー手法で観光映像を制作する「与論ファクトリー」の活動を報告する。
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