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クエリ検索: "福岡宗也"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • ―通時的研究―
    服部 匡
    言語研究
    2011年 140 巻 89-116
    発行日: 2011年
    公開日: 2022/03/08
    ジャーナル フリー

    戦後60年間の国会会議録をデータとして用い,程度の大小を問題にしうる側面を持つ名詞のうち,二字漢語を語基とする「~性」「~率」「~度」「~量」「~力」の形の名詞について,尺度的な形容詞類(「大きい/多い/強い/高い…」「小さい/少ない/弱い/低い…」)との共起傾向の推移を調査した。十分な用例数のある名詞に関する限りでは,次のようなことが言える。 少なくとも「~性」「~率」「~度」の形の名詞では,大の側の形容詞類のうち「高い」との共起比率の上昇が多くの語で観察された。また名詞によっては小の側の形容詞類の中でも「低い」との共起比率が上昇しており,両者の推移が対応しているかに見える語もある。一方,「~量」や「~力」では,調査の範囲では,変動傾向を明確には述べにくい。「~性」「~率」「~度」では,その程度の大きさを表わすのに「高い」が主として用いられる方向へと日本語の変化が進行中の可能性がある。

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