本研究は、理科学習において各々の概念とは別に領域を横断的につらぬく概念が存在し、その概念が子どもの学習を阻害する要因となっているのではないかと経験的に考え、それを明らかにしていくことを目的におこなっている。日頃の学習前の実態調査や、学習過程や学習後の子どもの事象への見方・考え方から重力に対する感覚が子どもの学習に大きく影響を及ぼしているのではないかと考え、領域横断的調査をおこなった。その調査結果により、子どもの学習の有無にかかわらず、事象を重力を頼りに解釈する傾向が見られ、学習を阻害する要因になっていることが明らかになった。
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