本報告では,知財教育に関する既報を再構成してこれまでの教育方法を紹介するとともに,それらの事例から少人数で知財教育を進める場合に留意すべき要素を検討した.結論として,①対象学生の状況を把握した授業改善,②カリキュラム体系と学習履歴を考慮した教材作成,③身近な事象から知財教材を作成,④一つの素材を学習段階が異なる授業で多角的に利用する,⑤授業素材のデジタル化と当該コンテンツの再利用,⑥AI発話システムの導入など新技術を取り入れた教材制作,⑦著作権処理スキルの獲得,⑧学生と協力した教材作成,⑨起業家教育担当者等との連携に留意した教育方法開発の意義を確認することができた.
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