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クエリ検索: "秭帰県"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 鈴木 三男, 米倉 浩司, 能城 修一
    植生史研究
    2007年 15 巻 1 号 58-62
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/06/16
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,日本にはウルシToxicodendron vernicifluum が縄文時代から生育していて漆液が利用されていたことが明らかとなったが,ウルシは中国原産であり,縄文時代の初頭に中国からもたらされたと考えられている。日本で栽培されているウルシの起源をさぐる第一歩として,中国におけるウルシの分布範囲の確認と生育状況の現地調査を行った。日本では,従来ウルシ属Toxicodendron とヌルデ属Rhus(日本産ではヌルデのみが含まれる)は区別されてこなかったが,近年の分類学的な見解は両者を独立のものと考えている。標本調査と中国の地方植物誌によると,ウルシは北緯 5°〜 1°の,東は遼寧省から西は西蔵自治区におよぶ広い範囲に分布していることになる。我々の調査結果では野生のウルシは湖北省西部と遼寧省本渓市に生育していたが,浙江省では自生のものを見つけることができなかった。ウルシの栽培は湖北省西部と浙江省の一部で見ることができたが,遼寧省では行われていないし,漆液の採取も行われていなかった。ウルシは,ヤマウルシとヤマハゼ,ハゼノキといった他のウルシ属植物とは生育場所が異なっており,野生ウルシの生育地にはこの 種はなく,この 種の生育地には野生ウルシは生育していなかった。
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