近年、医療制度改革に伴う社会的要因により医療側は、益々円滑な病床管理を必要とされている。しかし、医療技術の進歩や入院患者の高齢化等の社会的背景によって、種々の問題が生じ、病床管理が困難となっている。 ホウエツ病院は65床の二次救急病院であり、救急患者の病床確保のためには、在院日数の短縮と退院後の生活をサポートする地域の関係機関との連携を密にする必要があった。そこで、院内の地域医療連携室を多職種で構成し、入退院患者の情報交換を毎日行うようにした。また、近隣の医療機関、施設を訪問し、情報交換を行う中で、地域全体としての情報の共有化希望が多く聞かれ、地域連携の会を開催した。その結果、地域の関係機関との連携もより密なものとなり、入院患者へのよりスムーズな退院支援につながった。今後も、地域住民が住み慣れた場所で、安心して生活できるように、地域全体でサポート体制を強化していくことが重要である。
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