1) 放牧牛の外部寄生ハエ類に対するダストバッグ利用によるバリゾン粉剤の防除効果について, 1974年夏青森県下で試験した。
2) ダストバッグは7月中旬から9月中旬まで, 放牧区内の水飲場への通路につり下げ, 設置前の6月上旬から対照区とともに, 刺咬性のノサシバエ及び非刺咬性のクロイエバエ, ノイエバエなどの寄生状況を調査した。
3) ダストバッグ設置区では設置約2週間後からノサシバエの寄生がほとんど認められぬまでに減少し, 顕著な防除効果が示された。しかし, 非刺咬性のハ工類は両区間でダストバッグ設置後もあまり違いがみられず, 防除効果はみとめられなかった。
4) ダストバッグ設置区における, 設置中の薬剤消費量は1目1頭当り3.0gと算出された。
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