少女向け出版メディアの研究はその多くが戦前期を対象としており,戦後期は少女マンガ研究を除けばほとんど進められていないのが現状である.本稿はそういった問題を受け,戦後期の少女雑誌『女学生の友』に掲載された少女小説を分析素材に,タブーとされてきた「男女交際」テーマの登場という出来事の背景の分析を通して,送り手と受け手の関わりの変化を明らかにすることを目的としたものである.
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