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クエリ検索: "船倉村" 奈良県
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 浄土宗を中心に
    白川 哲夫
    洛北史学
    2006年 8 巻 29-54
    発行日: 2006/06/03
    公開日: 2024/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿では仏教界が戦死者追悼・慰霊に果たした役割について考察することを通じて、「仏教と戦争」の問題を再検討した。これまでの研究ではあまりふれられていない日清 日露戦争期を主たる対象とし、仏教界の基本的な戦争観と、それを一般に伝える手段として「戦死者追弔」行事が有力であったことを示した。忠魂堂を全国の師団軍港所在地に建設し、また行事を通じた伝道活動にも積極的であった浄土宗を始め、各宗派が全国的に取り組んでいたのである。また戦死者追弔行事は、地域の僧侶・寺院が宗派を越えて合同で執り行い、法話や幻灯といった手段で戦争について一般にその意義を伝える回路ともなつた。 こうしたあり方は靖国神社を中心とする「戦没者慰霊」より以前に確立しており、靖国に従属する存在だった仏教界、という評価はあたらないと考えられる。
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