走行中事故に至らないまでも急制動, 急ハンドルといった通常と異なる行動の発生についてモニタリングすることは重要と考えられる. 本研究では, 車載型車両挙動センサーを用いて車両挙動の分析方法を考察し, さらにつくば市を対象として急制動の発生地点について実態把握を行った.
機器傾斜の補正方法を行った加速度データから, 個人個人によって加速度分布に大きな差異が存在することが明らかとなり, 「通常走行と異なる特異挙動」の抽出際にそれらを考慮して「基準化」の含む4つの閾値を設定した. また, 抽出された特異地点において, 道路幾何構造や車両速度の高さ, あらかじめ交差点の存在を認知できないことによる急制動の事例を抽出できた.
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