博物館や科学館の収蔵資料は、教科教育の教材としての可能性を秘めている。しかし収蔵資料の多くは、学校への貸出が事実上不可能である。このため、化石や岩石など主に地球科学分野の標本や資料の展示・保管を行い、かつ教育の情報化推進及び情報のショールームとしての役割を併せもつ蒲郡情報ネットワークセンター・生命の海科学館では、化石・岩石等収蔵資料のデジタルデータと、学校で児童・生徒が実際に触れることのできる標本等との連携を可能とする、WEB教材の開発を進めている。館の標本を用いた化石発掘・隕石探査シミュレーションや、館の標本とその他の標本を同時に収蔵し観察・分類することができるデジタル標本箱を含む、WEB教材『トレジャー・プラネット』の概要と、蒲郡市の小中学校で行ったその実証実験について報告する。
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