ペーストの流動性を特徴づけることを意図して開発, 市販されたフロアブルレジンに関しては, その流動性の点からの検討はあるものの, 臨床上重要となる粘度特性からの検討は少ない. そこで, 市販および試作のフロアブルレジンの粘性について, レオメータ (Dyn-Analyser DAR-100, Jasco International) を用いて検討した. その結果, 供試したフロアブルレジンの粘性率および複素粘性率ともに製品によって違いが認められた. また, 同様な流動性を示す製品であったとしても, 粘性の経時的変化には違いが認められた. 以上のように, フロアブルレジンの粘性の測定は, その臨床使用時の操作性を反映する可能性があることが示唆された.
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