クーロメトリーによる方法で,ガス中酸素(約1 vol%)の連続定量を行った.
ガスの吸収をおこなう電解液としては,充分精製した塩化クロムの溶液を用い,水銀陰極で電解還元しながら同時に試料ガスを連続的に通した.電解液中のCr
2+濃度は酸素量の変化にともなって増減するが,この濃度が常に一定に保たれるようにCr
2+濃度を定電流分極法で検出し,その電圧を交流変換後電子管自動平衡方式により電解電流を自動的に制御すれば,電解電流からただちに酸素の量が求められる.
測定の結果,電解電流と酸素の量は良好な対応を示した.
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