本論文では広域災害避難シミュレーションに関する2 つの取り組みに関して報告する.1つ目は,広域災害避
難シミュレーションモデルを作成する際の支援ツールであるモデル記述言語の構築に関してである.避難者エー
ジェントや地理空間のモデリングをより容易に構築することを可能にし,特にソフトウェアやプログラミングに精
通していない人でも簡単にシミュレーションを行えるようにすることが目的である.2 つ目の取り組みは,シミュ
レーションの高速化に関する取り組みである.この種のシミュレーションは計算量が多く多大な計算時間がかか
ることが多い.そこで並列分散化による高速化を試みている.
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