数学教育の歴史の教訓から,また教育現場における実践から,数学教育において,現実の事象から題材を取り出し,それをモデル化し,そこから数学を創り,その結果を現実にかえす,あるいは子どもにとって意味のあるものを作り上げるという過程が重要である。この過程では,子どもは本当に主役であり,死んだ数学をおしつけられることなく,目由な活動を通して,発見的学習によって数学を創り,それを活用する。また,数学の有効性を身をもって学ぶことができる。さらに,パソコンを用いて,子ども自身がプログラミングすることは,個性を生かす創造的活動であり,現実からの数学創造の学習において大いに効果がある。具体例をあげて検討する。
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