今後のバス事業は、都市の公共輸送網全体の中で個々の路線が担うべき役割を見極め、それを実現するために必要な機能 (サービス水準等の路線の能力と沿線の集客可能性を合わせたもの) を充実していくことが重要となってくる。しかし、路線の現況を概観しても各路線がどのような役割にあるかを見出すことは困難である。そこで本研究では、路線の持つべき役割を路線機能の整備実態から客観的に分類することを目的とした。その結果、路線を6類型に分けることができ、利用実態、都市構造を路線群毎に検討することで、各路線群が持つべき具体的な役割を見いだすとともに、機能充実の方向性についても示唆した。
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