地方公共団体による道路パトロールでは,高齢化に伴う技術職員不足,道路の経年過や老朽化の急速な進展により,その需要に対応できない課題があり,道路損傷箇所を効率的かつ早期に発見することが要求される.そこで,本研究では,道路損傷箇所を効率的に発見するために,道路を毎日利用する宅配便事業者の集配車両にGNSS,カメラと加速度のセンサ機器を取り付け,それらのデータを活用して,舗装の損傷を抽出し維持管理することを考えた.そこでは,2017年と2018年に収集したGNSSデータを分析し,走行による地域の網羅性を明らかにした.そして,GNSS,カメラおよび加速度の各データから舗装の損傷を発見する手法を考案し,データ分析によってその可能性と課題を示した.
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