頚椎後縦靱帯骨化症(ossification of the posterior longitudinal ligament:以下OPLL)症例における項靱帯骨化(ossification of nuchal ligament:以下ONL)合併率とONL長がOPLLの骨化巣存在範囲の指標となるか検討した.168例を対象とし,OPLL骨化巣範囲をOP-indexによるgradeに分類してONLの有無により2群に分け比較したが,grade 割合に有意差はなく,ONL長での群間比較でもgrade割合に有意差はなかった.OPLL症例でのONL存在割合は約65%と高い結果となったが,ONL長からOPLL骨化巣存在範囲まで推測することは困難であると考えられた.
抄録全体を表示