本研究は,第1種公認陸上競技場の持続可能な管理運営を検討する上での基礎的研究と位置づけ,観客席種別毎にスタンド,立地条件および管理運営の特徴を把握し,所有者の意識を明らかにすることを目的とする。
第1種公認陸上競技場を観客席種別によって2つに大別した。次に,スタンドや立地条件および管理運営のアイテム・カテゴリーを設定し,タイプ毎の特徴を把握した。すべて椅子席である施設は,観客を収容した利用が多いことがわかった。さらに,所有施設に対する満足度と今後におけるサービスを把握するため,所有者の意識調査をおこなった。芝生席を含む施設は大規模大会の開催に関心が低く,すべて椅子席である施設は多目的な利用に積極的な姿勢がみられた。
抄録全体を表示