東京近郊の長瀞でつくられている天然氷結晶が案外大きな結晶粒から構成されていることを発見し,その生因を観測によって推論した.この結晶を用いて,光照射による内部融解像(チンダル像)生成の過程を観察し,その形成変化と融解像内の水の過熱との関係を論じた.南極氷床で行われたボーリングによって採取された700mの氷コアーを中心として,南極の氷に含まれている微粒子の電顕観察, EDS分析を行った.微粒子の形態的分類,火山灰の同定からその起源を論じ,また微粒子濃度の深さ分布から地球環境変動との関係を論じた.
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