超分子形成によるイオン認識および分子認識の検出方法には種々の方法が用いられているが,
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的検出方法も近年数多く用いられるようになってきている。
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的手法は装置及び測定が簡便で, 感度が高いなど他の方法にはない多くの利点を持っている。また, ホストおよびゲストの両方が
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的活性をもっていなくても, フェロセンなどの
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活性種を導入したり, また
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インピーダンス分光法を用いたりすることで
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検出法を用いることが可能になる。特に,
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的手法は自己集積膜を用いた修飾電極での酵素やDNAといった生体関連物質の検出に多く用いられている。本稿では, 最初に
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測定法でよく用いられる4つの測定法および電極の修飾方法について簡単に解説した後, 修飾電極でのイオン認識および分子認識について紹介した。それらの中でも特に自己集積膜を用いた修飾電極での酵素やDNAといった生体関連物質の分子認識と
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的検出について, 主に2007年度に発表された報告を中心に紹介した。
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