本論では,保育者養成の身体表現の授業において即興表現を中核とする実践を行い,受講学生の学びの特性を明らかにした。具体的には,受講学生の内省を量的分析及び質的分析により検討した。その結果,行為に着目した場合,「身体表現の主要行為」である「動く」「作る」「見る」を中心に,「感覚的行為」,「関係性から生じる行為」,「思索的行為」,「理解や判断の行為」等の出現を確認することができた。また,その内容は,身体や動きへの実感から,表現の工夫まで広がりがあり,仲間との関係性の中で深められる様子も確認できた。
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