近年,無形文化財を保存・再現できるデジタルアーカイブが注目されている.超高齢化社会が進んでいる日本において,無形文化財のデジタルアーカイブ化は必須であると考える.そこで本研究では,ユネスコ無形文化遺産および国指定重要無形民俗文化財に指定されている
鹿沼今宮神社祭の屋台行事
(鹿沼秋まつり)のお囃子に着目し,伝統継承の支援を目的とした多視点での視聴を可能としたお囃子コンテンツ視聴システムを開発した.上深津囃子保存会の皆様の協力を得て,お囃子のデジタルアーカイブを目指したお囃子の撮影・録音を行った.そして,ヘッドマウントディスプレイを用いて個別映像・手元映像・個別音源を切り替えて視聴できるコンテンツを作成し,システムの評価を行った.
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