我々は皮溝・皮丘・毛穴などの肌微細構造を CG で表現する研究に取り組んでいる.旧来の実装では
ポリゴンとして生成し表示してきたが,ポリゴン生成の所要時間とデータ量が大きいことが問題となっていた.ま
た,頬を撮影した画像を元にキメモデルを生成していたため,混合肌等の顔のパーツごとによる肌状態の違いを表
現できていなかった.そこで本研究では,まず微細形状を変位マッピングによるシェーダープログラミングにより
表現し高速化することを試みた.さらに,顔を構成する 22 か所(撮影点と呼ぶ)における肌画像を撮影して肌微細
構造の特徴量を計測し,撮影点周辺の微細構造を補間する手法を開発した.本報告では,肌微細構造の画像計測お
よび高速CG 表示の処理手順と実行例を示し,今後の展望を議論する.
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