目的 前報で明らかにしたたて編布のせん断変形理論に, 糸の圧縮特性と伸長特性を導入して, 理論の精度の向上をはかる.
本理論を用いて実際のたて編布のせん断変形特性を理論計算する.他方二軸引張試験機を利用して, その編布のせん断特性を実測する.そして両者を比較, 検討し, 理論の精度を検証する.
成果 1) 前報の理論に, 糸の圧縮特性を導入して.理論の改良を行なった.
2) 顕微鏡写真により, 理論で設定した構造モデルの妥当性を確認した.
3) 理論値と実測値の比較の結果, 糸の圧縮特性を理論に導入したことにより, 理論の精度が向上し, せん断変形特性の予測計算がほぼ可能なことが明らかになった.
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