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2件中 1-2の結果を表示しています
  • 針原 伸二, 斎藤 成也
    人類學雜誌
    1989年 97 巻 4 号 483-492
    発行日: 1989/10/31
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    制限酵素を用いたミトコンドリア DNA 多型のデータを文献より収集し,以下の15集団計885名のミトコンドリァ DNA(mtDNA)タイプを分析した:コケィジアン,東洋人(おもに中国人),バンツー,ブッシュマン,アメリンディアン,ユダヤ人,アラブ人,タール人(ネパール),ローマ市住民,サルディニア島住民,日本人,アイヌ人,韓国人,ネグリト(フィリピン),およびヴェッダ(スリランカ).4種類の制限酵素AvaII, BamHI, HpaI, MspI の切断パターンを組み合わせると,全個体は57種類の mtDNA タイプに分類された.これらの mtDNA タイプの系統関係を,最大節約法を用いて無根系統樹として描いたところ, mtDNA タイプは大きくふたつのグループに分かれた.ひとつは,ほとんどがアフリカの2集団(バンツーとブッシュマン)のみに見いだされたタイプによって構成されるグループであり,もうひとつは,主としてアフリカ以外の集団に見いだされたタイプによるグループである.各 mtDNA タイプの集団における出現頻度を考慮して,集団間の遺伝距離を推定し,そこから UPGMA (単純クラスター法)を用いて,15集団の系統樹を作成した.ネグリトを含むアジア•アメリカ大陸の7集団(ヴェッタを除く)は,お互いに遺伝的にきわめて近縁であり,単一のクラスターを形成するが,コーカソイドの5集団は,やや遺伝的に異質であった.一方,アフリカ大陸の2集団は,他集団から大きく離れていた.
  • ─ 神経科学を消費者行動研究に役立てるために ─
    元木 康介, 杉浦 元亮
    マーケティングジャーナル
    2018年 37 巻 3 号 77-103
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/01/24
    ジャーナル フリー

    消費者神経科学が,学術界・産業界から共に注目されている。消費者神経科学とは,神経科学の手法を用いて消費者行動を研究する融合領域である。しかしながら,どのように神経科学の手法を用いれば消費者行動の理解が進むか,についての考察はほとんどなされていない。消費者行動の研究者はただ神経基盤を知りたいわけではない。消費者行動研究の目的は,消費者心理や行動をより理解することである。従って,消費者神経科学では,脳機能イメージングの優位性を活かし,消費者心理や行動をより理解することが重要になってくる。本稿では,消費者神経科学の中でもfMRI(機能的磁気共鳴画像法)に焦点を当て,いかに神経科学が消費者行動研究にとって有用であるかを示す概念モデルを提示する。その概念モデルを通じて,消費者神経科学には,①消費者心理の理解の促進,②消費者行動の予測力の向上,という大きく二つのメリットがあることを説明する。消費者心理の理解の促進という点では,1.消費者行動理論の対立する認知仮説の比較,2.無意識的な消費者心理が起きているかの検証,3.消費者行動の新しい認知的仮説/心理プロセスの導出,という研究目的で有用である。消費者行動の予測力の向上という点では,質問紙やアンケートで予測が困難な消費者行動に関して,予測精度の向上が期待できる。本稿では,提示する理論モデルに基づき,これまで消費者神経科学で行われてきた研究の概略図を提供する。また,消費者行動を理解する上でのfMRIの有用性,消費者神経科学の今後の展望や学術界・産業界での動向についても論じる。加えて,今後,消費者行動の研究者が消費者神経科学の研究を行うためにどうすればいいか,についても考察する。

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