本論では,「教科教育学」の一部である「英語科教育学」と,他教科の教育との関連をあまり重要視しない「英語教育学」との区別・関連を述べた後,英語科教育学の中核をなす英語教育学における研究分野の各種分類を紹介する。さらに,英語教育に関連のある固有の分野とテーマを研究対象とする国内の学会を紹介する。そして,設立34周年を迎え,日本で最私権威かあると言われる英語教育関係の学会である全国英語教育学会の成り立ちを述べ,その機関誌であるARELEに掲載された論文の内容を分析する。これにより,今日までの研究動向の変遷を探るとともに英語教育研究の今後の展望について論じる。
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