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クエリ検索: "GLA系諸教団"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 熊田 一雄
    宗教と社会
    1997年 3 巻 37-61
    発行日: 1997/06/14
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル フリー

    この論文は、宗教社会学と女性学の交点に関わる実証研究であり、研究対象は第IV期新宗教の代表格のひとつである

    GLA
    系諸教団
    (「エルランティの光」)、研究テーマは日本的母性(文化的構築物としての母性)である。まず第1章では、女性の社会進出の潮流とともに、日本的母性が文化的構築物として問題化されるようになった経由を振り返る。第2章では、
    GLA
    系諸教団
    とは何かを、その教義上の大きな特色である科学宗教複合世界観と内向的現世離脱的宗教性を中心に説明する。第3章では、内観療法とは何かを、その宗教的起源・母子関係の重視・広範囲の応用を中心に説明する。第4章では、「エルランティの光」の大小セミナーにおける「母の反省」を、「当然視/美化→憎悪→感謝」と進める過程を中心に紹介する。第5章では、日本的母性の中の「愛情という名の支配」あるいは「共依存の病理」一般に対するこのグループの鋭敏な姿勢を見る。最後に第6章では、日本社会である程度まで進行しつつあるジェンダーレス化の潮流の中で、このグループがどのように位置づけられるかを分析する。

  • 熊田 一雄
    宗教と社会
    2002年 8 巻 3-18
    発行日: 2002/06/29
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル フリー
    この論文の目的は、日本では開拓の遅れている「宗教と男性性」というテーマについて、現代日本で静かに流行している一般大衆の内観サークル系宗教運動の実証データを提供するとともに、形成途上にある日本の男性学理論に対して問題提起をすることにある。この論文の事例研究の対象である内観サークル系宗教運動「エルランティの光」では、女性参加者と異なり男性参加者に対しては、「オトコを崩せ」という指導が時々行われる。この論文では、「オトコを崩せ」という指導の実際を紹介する。次に、そうした指導法を指導者の中年期における回心体験と関係付けて説明する。最後に、内観サークル系宗教運動を日本のメンズリブ運動と比較検討し、1.今後、新宗教の一部のメンズリブ化と一部のメンズリブの宗教化が同時に進行することが予想される、2.伊藤公雄の「鎧理論」には、主として中年男性を対象とした「母の息子の男性学」の性格〈がある、ことを示唆する。
  • 葛西 賢太
    宗教と社会
    1998年 4 巻 129-152
    発行日: 1998/07/06
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル フリー

    これまでの宗教集団が、創唱者や教義や制度によって存立したように、ばらばらな人間の流動的な集まりとされていた「精神世界」にも、それを存立させる<ゆるやかな共同性>がある。<ゆるやかな共同性>とは各種のメディアによって媒介された小集団あるいはそのような小集団どうしのつながりをつくりだす力である。そのような集団においては徹底した制度化がなされることは少ないし、全国的な組織とならずに、地域的な小集団にとどまることで、強い絆を持ち続けることも多い。「精神世界」が相互に連絡を欠いたばらばらな個人や小集団の寄せ集めであるという通念に併せ、当事者の多くに抱かれているのは外部とのゆるやかな関わりあいのイメージでもある。無数の小集団が「同時多発」し、相互に「照応」しあうという関わりあいのイメージは、当事者の意識のあり方とも対応し、「精神世界」が運動としてのまとまり(<ゆるやかな共同性>)をもつ上において、重要な役割を果たしている。

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