アジア新興国では,パラトランジットと称される既存交通モードが,長らく主要な移動手段として活用されてきた.それらは,都市毎に多様な形態が存在し,Phunと屋井はその実態の再整理から4つの特性を見出し,LAMAT (Locally Adapted, Modified and Advanced Transport)という新呼称の提唱とともに,再定義した
1).LAMATは一定の需要に支えられ,市民の生活交通モードとして根付いているものの,性能,運行面においては多くの課題が指摘されている.本研究では,LAMATを取り巻く近年の“Advanced”動向を詳細に調査し,EV車両や配車アプリ等のICT応用により,課題改善を目指した新しい機能,システムやサービスが開発・導入されていることを明らかにした.さらに,LAMATの持続発展性と都市の交通システム構成への影響について考察した.
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