オープンソース・ソフトウェア(OSS)は、ソースコードが公開され、ユーザー側で改変や改良が可能なソフトウェアである。導入コストが低いことから、IT企業に限らず広く活用が進んでいる。本研究では、第一報と第二報により、2012年度と2013年度に実施した調査結果を報告した。日本では、OSSの活用度に比べて開発貢献度が低いことが明らかになったが、企業経営に及ぼす影響については、まだ明確な関連性は見いだせていない。本報告では、OSSの活用と開発貢献の有無によって、企業グループ間でどのような差異があるのか、企業規模等によって、活用や開発貢献にどのような差異があるのか、t検定による平均値の差の分析を行った。これらの結果を報告する。
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