2014-15 シーズンにおいて、国内スキー場の公式ホームページ(HP)の設置状況と当該ページ内で提供されている飲食関連情報(主として、食事メニューや価格、地ビールをはじめとするアルコール飲料に関する情報)について調査を行った。大部分のスキー場がホームページを設置していたが、その質と内容はさまざまであった。全般的な傾向として、地域密着型スキー場の HP には、手作り風のものや地方自治体 HP へのリンク的なものが多く、内容が充実しているとは言い難い状況であった。これに対して、大都市近郊型のスキー場(例えば、関東甲信越のスキー場)の HP は、その質、内容共に満足のいくものであった。しかしながら、飲食関連情報の提供に関して十分と考えられるスキー場 HP の数は少なかった。各スキー場が、それぞれの特徴をアピールし、様々な世代の客層を取り込んでいくためには、飲食関連情報の提供が今後ますます重要になってくるものと思われる。また、地ビール醸造業者にとってもスキー場との提携による新たなビジネス展開を図ることにより、冬期に低下する売り上げの向上が期待できるものと考えられた。
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