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2件中 1-2の結果を表示しています
  • Dennis HASSELQUIST
    日本鳥学会誌
    1995年 44 巻 3 号 181-194,216
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    スウェーデンの Kvismaren 湖で繁殖するオオヨシキリの個体群について、個体群統計学上の種々の変数と生涯繁殖成功度を分析した。1985-1993年のシーズン中ほぼ毎日調査を行った。全繁殖個体に個体標識をつけ、巣立った雛の95%以上に足環をつけた。
    年度を越えて同じ繁殖場所へ戻ってきた成鳥の割合は、雄で55%、雌で51%と高かった(Table 1)。調査地で巣立った雛で、翌年繁殖のために戻ってきたものの割合も高かった(14%;Table 1)。ある年度に繁殖に失敗した個体と成功した個体とで、翌年の帰還率に違いはなかった(Table 1)。毎年の繁殖個体の約50%は、調査地外で巣立ったものだった(Table 2)。平均寿命は雌雄とも3年だった(Fig.1参照)。調査地で生れ調査地に定着した個体と他所で生れて移入してきた個体とで、寿命に差はなかった。代替繁殖戦略(つがい外交尾や種内托卵)の効果は低かった-1987-1991年に巣立った雛の95%以上についてDNAフィンガープリント法で真の親を同定した結果、つがい外の雄によって授精されていた雛は3%に過ぎなかった(HASSELQUIST et al. 1995)。生涯に巣立たせた子の数は、雄親では平均10.5羽、雌親では7.7羽だったが、雌雄とも個体差が大きく、次世代の雛の50%を巣立たせたのは繁殖雄の17%、雌の20%の個体だった(Fig.2参照)。生涯に産み出した、成鳥として定着できた子の数は、雄親当たり1.86羽、雌親当たり1.4羽だったが、やはり個体差が大きく、成鳥として定着した子の50%以上が、17%の雄、13%の雌によるものだった(Fig.3参照)。調査地生れの個体と移入個体とで、雛を巣立たせるのに成功したものの割合や子が成鳥として定着できたものの割合には差はなく(Table 2)、生涯に巣立たせた雛数や成鳥として定着できた子の数にも差はなかった(Figs.2-3参照)。これらの結果は、調査地に移入してきたオオヨシキリが地域個体群への新しい遺伝的素材をもたらすという点で重要な貢献をしていることを示唆する。
    調査地の個体群では、r≧0.25の近親個体間での繁殖例はなく、もっとも近かった1例はいとこ同士(r=0.125)でのつがいだった。しかし、つがいの雌雄間での遺伝的類似性(DNAフィンガープリントのバンドの共有率で測定)と孵化しない卵の割合との間に有意な正の相関が知られている(BENSCH et al. 1994)。これらのデータは、調査個体群では近親婚(incest)によらない同型交配(inbreeding)が起こっていることを強く示唆する。この現象は創始者効果と個体群が小さいことによって説明されるかもしれない。それに加えて、分散距離が短いという一般的傾向が、近隣個体群間での大規模な個体の交流をもたらし(Fig.4)、互いに高い遺伝的類似性をもつことで(BENSCH et al. 1994参照)、近親婚によらない同型交配を促進してきた可能性もある。
  • 松村 幹男
    英学史研究
    1978年 1979 巻 11 号 65-75
    発行日: 1978/07/01
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
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