日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸内視鏡検査後に発生した後腹膜気腫の1例
板野 聡寺田 紀彦堀木 貞幸遠藤 彰大多和 泰幸浦上 正弘池田 祐貴子松本 好市
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2003 年 45 巻 8 号 p. 1245-1250

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抄録

症例は72歳の女性.腹痛精査のため,大腸内視鏡検査を行った.検査は痛みもなく20分で盲腸に達し,盲腸に発赤した隆起性病変を認めたため,ホットバイオプシーを実施した.検査後は自覚症状もなく,2時間の休息後帰宅したが,翌日になって腹痛,嘔吐をきたし来院した.腹部単純レントゲン検査とCT検査で後腹膜気腫と診断したが,保存的に加療して軽快した.後腹膜気腫は稀ではあるが,大腸内視鏡検査時に注意を要する偶発症と考えられた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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